2010年9月14日火曜日

小沢氏、代表選に敗れる

菅氏の民主党代表再選が決まった。
代表選の最中、私が普段あまり見ない政策論争を注視したのは、いま日本の置かれている外交・政治・経済・産業の状況が閉塞状態になっているからだ。
その政策論議や政見演説では小沢氏が堂々たる政策方針を論じ、付け焼刃の菅氏とは大人と子供ほどの差を感じたし、街頭演説での観衆の反応も一方的なものであった。
岩下俊三氏・有田芳生氏・植草一秀氏・岩上安身氏など著名なジャーナリストやツイッターの論客などインターネットの世界で一家言を呈する人々は一斉に小沢氏を応援した。
一方一般の人はいわゆる世論調査でも報じられたように圧倒的に菅氏を支持していた。これは大手マスコミのTV・新聞の影響力によるものだ。連日ありもしない「政治とカネ」をクローズアップし、終盤では用意していたかの如く、小沢氏のスキャンダルを流して、一般の人に近い民主党サポーターや「世論」を気にする地方議員の投票行動にじわじわと影響した。国会議員すら選挙を考慮して最後まで帰趨を明らかにしない人が多かった。
クリーンクリーンと叫び、1に雇用2に雇用と繰り返す菅氏に政策理念は感じられない。官僚やアメリカは組みやすしと喜んでいるだろう。村木厚子氏の「郵便不正事件」などねつ造の存在が明らかになってきた検察や、官製記事そのままの記者クラブの問題や記事の片寄りなどの問題を指摘されていたマスコミも小沢氏でなくてホッとしているだろう。
その分国民はよけいに監視していかなくてはならないのに、本当にマスコミの記事や放送の影響は大きい。「愚民」というべきか。この壁は本当に大きいし、ますますマスコミは助長し、今回の結果に大きな自信がついたと思われる。報道で人心は変えられると。
結局先覚者たるインターネットのオピニオンリーダーたちが、パソコンの世界にとどまらず、広くこの危険性を一般にアピールしていかないと、世論誘導・既得権力増長・庶民の生活破壊という実にこわーい世界が待ち構えていることになるだろう。

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