ほとんどの方がこの写真をご覧になってどこがおかしいだろう?とお思いになったと思います。
建物と建物をつなぐこの庇には樋がないため雨の日には跳ね返りが下から来るのです。まだこの日はさほどの大降りでもなく、風も強くなかったのでまだましですが、小降りでも庇の高さがありますので、跳ね返りは相当のものです。傘を斜め下向きに差したい位なのです。
樋を付けない理由はおそらく見た目がかっこいいということでしょう。これを設計した人は気づいていない可能性があります。たまたま雨の日に自分の設計した建物を見に来れば、わかるかもしれません。
もう一つここには困ったことがあります。遠方で人が庇に沿ってなにやらくつろいでいます。これは建物の中に喫煙所がないので、愛煙家はここで一斉にくゆらすのです。非喫煙者はたまったものではありません。
かく言う筆者は15年前にやめました。以前吸っていた人間は全然吸ったことのない人よりずっと煙には厳しいとよく言いますが、まさしくその通りなんです。
傘をもうひとつの建物の入口に置いてきた人はこれを避けられませんが、私は小雨をいいことに写真を撮った後雨の中をダッシュしました!
後者は設計者のせいではないのですが、建物をかわいがっていただくためには建築家は想像力を働かせねばならないということですね。
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