私には変なジンクスがある。それはたまたま読んでいる小説の舞台に偶然出張してしまうということ。
今回の小説は遠藤周作の「反逆」。数少ない氏の時代小説である。戦国時代の末期に織田信長にいったん従属しながら、ついに反旗を翻した荒木村重の話。舞台は摂津の池田である。
出張は豊中市で土地の公図をとりに行った法務局がたまたま池田市にあったこと。
こういう場合はその偶然をとことん楽しむことにしている。時間をぎりぎりまでとって落語ミュージアム、池田城址公園、池田歴史民俗資料館などを楽しんだ。
池田は扇状地の要にあり、交通防衛の要所であったこと、中世から池田氏が土豪として支配していたが、戦国時代、侵攻してきた織田信長に抵抗したものの降伏し、信長側の武将として功績をあげたが、荒木村重の離反に合い、池田城を退いた。荒木村重はやがて信長の臣下にはいったが、やがて謀反へ、、、
扇状地独特の地下水を利用した酒造りも残っていて、落語の題に「池田の牛ほめ」や「池田の猪買い」など池田の地名がでてくることから落語ミュージアムで町おこし。五月山を後背にした地形が自然との調和や古い町並みを要所に残す雰囲気のある小都市である。
暑いさなか4kmも歩いてしまった。
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