2010年8月10日火曜日

もうすぐ終戦記念日


8月15日は日本が連合国相手に戦った太平洋戦争に負けた日だ。昭和16年、当時GNPが8倍ものアメリカを相手に「神風」を期待して突入したものの結局物量に歯が立たず、負けるのが当然の無謀な戦争だった。
なぜそんな戦争を起こしてしまったのか。原因は直接的には貿易に頼らざるを得ない日本に対してアメリカが石油や鉄鉱石の輸出を止めたことだ。ちょうど北朝鮮に行うような経済制裁と同じである。しかしより根源的な原因はそれより以前、やはり圧倒的国力の差で不利だったロシアとの戦いに奇跡的な勝利をおさめてしまったからだ。白人の大国を有色人種の小国が破った衝撃は、アメリカをはじめとした欧米列強に日本に対する異常な警戒感をもたらした。その結果アメリカをして「オレンジ計画」という対日戦争を想定した計画をたて、国内で反日キャンペーンを起こすなど、世論も進んで日本に対する戦争を意識するようになってきた。
日本でも日露戦争の勝利は自信過剰をもたらした。実際にはロシア相手に本格的な持久戦になれば不利との意見が日本の中枢部でも多かったにも関わらずである。
侵略戦争と言われているが、当時はイギリス・フランス・ドイツ・ロシアなどの列強が、植民地はとったもの勝ちの帝国主義が当たり前の時代だったので、遅ればせながら日本も朝鮮・台湾・中国に進出して列強の仲間入りを果たしたつもりだった。その考え方は決して許されるものではないが、時代のルールがそうなっていたということだ。その権益は各国列強の承認があったことはもちろんである。
その権益にアメリカがNoと唱えてきた。「ハル・ノート」である。自らも含めて列強全てが中国から撤退するとすれば称賛されるが、日本だけにそれを要求してきた。しかもそれをのまないとアメリカにおける日本の資産の凍結を解除しないという、まさしく恐喝である。
日本は本当は戦争をしたくなかったが、追い込まれて無謀な戦争に走ったというのが真相のようである。(体もでかく武器もふんだんに持っているやつとけんかする訳がない!)
その戦争で軍人230万人民間人80万人が死亡(アメリカにも41万人の軍人の死亡者)、全国の主要都市は焼け野原、、、無謀な戦争の犠牲はあまりにも大きい。(合掌)

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