最近は終戦の日というんだろう。人によっては「敗戦の日」とあえて言う。
NHKでは朝から子供向けニュース解説番組でかなり時間を割いてわかりやすく説明していた。
そのころの子供は兵隊さんになるのが憧れだったこと、実際に14歳で自らすすんで海軍特別幼年学校へ入学し、水兵になって乗った船が沈めらたが、奇跡的に助かった、しかし同期の1/3が戦死した人の話、だんだん空襲がはげしくなって子供達が次々疎開して、親と離れて集団生活したこと、人が大勢死んだこと、など子供にも適度に戦争のむごさを伝えるなかなかいい番組だった。
その終わりの方で、終戦1日前の14日、ある少女が母親と一緒に出征しようとする兄を見送りに来た大阪京橋駅が爆撃され、自らはけがを負って気絶した間に母は倒壊した駅舎の下敷きになって圧死し、会えなかった兄も同じ駅で死んだことが後で知らされ、今も癒されぬ深い悲しみの終戦の日を毎年迎えるのだという80歳の老女の話は実に真に迫っていて、思わず涙を誘われた。。
気になったのは、京橋駅の近くに軍需工場があるため爆撃されたかの、地図も交えての解説である。もうその半年前の2月にはアメリカ軍は無差別爆撃に方針転換していて、軍需工場があろうが無かろうが、戦闘員であろうが一般市民であろうが、関係なく爆撃していたのである。3月10日には東京大空襲でその日のうちに10万人!の人が死にいたっているのである。
いくら子供番組でもその大事な真実だけはアメリカに遠慮せず伝えてほしかった
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