2011年9月26日月曜日

大ナゴヤ大学授業「Thinkテレビ塔」


昨日は大ナゴヤ大学の授業に参加しました。
テーマは「Thinkテレビ塔」
昭和29年に完成された名古屋のテレビ塔は、今年の7月24日にアナログ放送の終了とと共にその主たる役割を終えました。
そしてその収益の6割を依存する電波塔使用料が入らなくなり、その存続が危ぶまれていて、その危機感から存続につながるアイデアを出そうという授業です。

現在テレビ塔を運営している会社は名古屋テレビ塔株式会社。何ともストレートな名前ですね。出資者は名古屋市と愛知県、それからNHK・CBCという初期にテレビ放送を立ち上げた放送局で、土地は名古屋市が所有、有償でこの会社に賃貸しているとのことです。
名古屋テレビ塔株式会社からは大澤社長が出席され、あらかじめいろいろお話をお伺いし、河村市長、大村知事と一緒に、各パネラーのアイデアを聞いていただくという企画です。

事前アンケートでは79%の人が存続を願っており、なんとか存続する為にはぜひとも活性化のアイデアが必要です。

そしてさらに問題なのが、耐震(免震)や改装にかかる費用が15億円かかるということです。市や県が出資している関係からこの制約は避けて通ることができないうえに、市や県も財政難ですので、これに頼ることなく存続できるアイデアがGOOD!

ただ個人的には、いくら財政難とはいえ、名古屋のシンボルとして欠かせないものである以上、市や県が貸し付けなどで一時的に負担するのが筋であるし、金額が市の予算1兆4000億の0.1%そこそこなので、いざとなったら訳なく実現できるということを頭の片隅に置きながら、一市民として自ら考えるという意義の深いこの授業に参加してみました。

現状として利用者が少ない、治安が悪い、魅力が無い、バリアフリーになっていない、樹木がうっそうとしすぎているなど、多くの問題点が指摘され、そのうえで、8つのグループに分かれプレゼンがありました。

各セクションからの提案
1.名古屋市庁舎・県庁舎のラインとつながる敷地の位置づけから、一体利用できるものを
2.地下街は栄駅から久屋大通公園の下、このテレビ塔までずっとつながっている。これとテレビ塔の関連付けをつけて、動線の確保を
3.イベント例えば、ウエディングやテレビ塔対決(!?)など。ウエディングでは菓子まきや垂れ幕としてテレビ塔を活用(2グループから長者町ゼミのメンバーがそれぞれプレゼン)
4.ドッグラン・サイクリング、ジョギングコースの整備
5.いらなくなったテレビ塔アンテナを材料に記念グッズを販売し、200万市民に1000円で買ってもらえば、20億円となり、必要経費を確保。シリアルナンバーを付ければ人気沸騰する(武藤隆先生)

私が事前にテーブルで話していたのは、地下街に穴をあけて緑を見せ、かつ相互に行き来できる仕組みをつくる。空中回廊で人の行き来に多重動線を、というものでしたが、残念ながら3のテレビ塔対決という濃い(?)長者町ゼミメンバーの提案にプレゼンの主役を奪われてしまいましたが(苦笑)

それにしても、今のままでは本当にさびれて、存続派も解体派に移行してしまう危険性があるので、早めにアイデアを固めて、活性化したいですね。

出席した河村市長から「(テレビ塔を含む久屋大通公園周辺の)道路を無くす。学園祭を毎日催す。トラや動物を走らせる!」なんて奇抜なアイデアが出されましたが、「道路を無くす」と言うのは栄に繰り出した人の動線を、公園と分断しないということから、大賛成です。
市の管理する道路ですので、これが実現できる可能性は高いですね。

気候のいい初秋の1日、本当に意義深い日でした。


PS:あとでテレビ塔のホームページをのぞいたら、春秋分の1週間くらい後に、展望台から特別な景色が見られるとあって、今年は9月30日ころに展望台へ登ればそれがみられるかもしれません。
http://www.nagoya-tv-tower.co.jp/top_img/eveningsun.html

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