2011年12月24日土曜日

脱原発から社会構造改革へ

福島第一原発は減少したとはいえ、今も放射能を拡散している。閉じ込めが前提の冷温停止とは似て非なるもの。
この世の中で汚染物質・毒物をまき散らしたら、当然大罪である。なのに福島第一原発は全く罪に問われない。捜査の話もない。それどころか他の原発に事故が起きても、やはり罪に問われない可能性がある。なぜ「原発」だけに特権を与えるのか。しかも再び同様な事故が起きれば、日本は沈没する。

福島第一原発も核燃料の状態がどうなっているのか、今後10年間はおそらくその強い放射能の為、確認できないだろうと言われている。なんとも悠長なことだ。核燃料の状態の変化によっては、今も出続けている反応熱が冷やせない事になったら、いったいどういうことになるのか。
ちょっと理科が好きな人ならすぐわかる。温度はどんどん上がっていくのだ。その結果はさらにメルトダウンが進行して、格納容器外へ流出したり、最悪は水蒸気爆発が起きる。そうして、かろうじて大量流出は防がれている放射能が再び3月12日から22日のような大量拡散状態になる。

今そうならないのは奇跡としか言いようがない。総体として冷やしているものの、燃料を直接冷やしているかどうか、全くわからないのだ。

もう「原発」は終わりだ。次々と運転停止をしているが、絶対安全と確認できない(できるわけがない。理由がわからないのだから)限り運転できないとしたら、もう原発抜きのエネルギー政策へと転換せざるを得ない。いくらアホな政府や官僚もその位はわかるだろう。もう準備を始めていると思われる。

成長神話が崩れ、マネーゲームは終了し、国債依存症も極まってきた現在、政府がやることは「増税」ではない。新しい国の構造設計だ。少子化高齢化しようがない。今置かれている状態はそのまま前提に、ゼロ成長安定社会へと舵を切る政治家が必要だ。一時しのぎの「増税」「減福祉」など付け焼刃、2重膏薬、場当たりでしかない。

そう、真っ先にやらねばならないのは「霞が関改革」だ。これは決して官僚にはできない。
いまこそ政治による社会改革だ!

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