2011年10月18日火曜日

日本のゆかいな「お仲間」たち

政治・官僚・財界・メディア・司法が結束すれば、世の中を自分たちの思うままに、効率よくカネ儲けでもなんでもできる。邪魔なのは国民と選挙制度。これは不確定でどうしようもないが、新聞テレビなど大メディアに弱いので、うまく情報操作できれば完璧。いまのところうまくいっている。

選挙によって政権が変わるのが不確定要素だったが、民主党をもどうにかコントロールできるようになった。キーポイントは財務省。ここは官僚の中の官僚、全省庁の生殺与奪のカネを握っているので、絶大な権力がある。菅氏に続いて野田氏もうまく官僚主導体制に取り込めた。代表選は議員取込でOK。

司法は三権分立の建前があるが、裁判官も人の子、出世欲は人一倍。これを握っているのは最高裁であり、司法官僚である。正義の味方ぶって原発・公害・薬害など行政裁判で国民の側に立とうものなら、一生出世はおぼつかぬ。それでも以前には骨太の裁判官がいたものだが、最近はからっきし官僚化。

それでもジャーナリストが国民側に立って、正義の為に悪代官を裁くのでは、という期待は持たぬ方がいい。そんなリテラシーのあるジャーナリストは少なくても大メディアにはいないと思った方がいい。三権分立も憲法もよくわからない記者、疑問を持たない記者、横並びばかり気にする記者が多い。

記者も人の子。やっぱり社からよく思われて出世したい。デスクも役員には逆らえない。大メディアも官僚に飼いならされてしまった。記者クラブのせい?情報欲しさのせい?機密費のせい?行政に関する報道姿勢を見ると皆横並び。批判精神がない。ただ誰から指示されたのか特定政治家の陥れはする。

正義の味方といえばかつては検察、なかでも特捜部は花形だった。いまや違法取調べ、やくざまがいの脅し、ねつ造のイメージが定着。批判の嵐の中で特定政治家を陥れるのは断念、秘書の裁判のみ継続するも、有罪立証は困難とみられたが、ここでとんでもない裁判官が登場。東京地裁の登石裁判官だ。

裁判では自白偏重も冤罪の元なので証拠第一主義が当然とされてきたのに、その証拠も自白もないのに「推認される、証人の証言が正しいと思う、このストーリーが自然である」というだけで有罪判決。しかも裁くべき政治資金規正法の期ズレという些細な罪状を贈賄罪にすり替えてしまった。

この東京高裁の登石裁判官の行為ほど、日本の司法に対する信頼を揺るがしたものはない。日本全国誰でも罪に陥れられる可能性がある。全部の日付時間に対して自分のアリバイを記録しないと、たった2人の証言で有罪とされるかも知れない。これは脅威だ。今回は小沢氏という政治家が狙われた。

小沢氏は官僚主導を政治主導に換えて、天下りなど行政の無駄遣いをなくすなど、政治家が民意に沿って官僚をコントロールしようとして、狙われたのである。大メディアは国民に小沢氏に対する負のイメージを焼き付けるのに躍起となり、検察は罪に陥れるのにしゃかりき、ついに司法まで加担。

原発事故で東電が独占企業にも関わらずメディアに年800億円を遣い、官僚や御用学者、前政権党ともズブズブの関係であることが次第に明らかになった。その強力な財界・官僚・大メディア仲間の威力がTPP推進に向かおうとしている。TPP=市場原理主義で国民生活はぼろぼろになる。

ゆかいな「お仲間」たちの実態を観察するには、TPPにおける官僚(にあやつられた政府=中枢は一応政治家)・大企業・大メディアの連係プレーがお勧めです。

特に新聞・テレビたち大メディアの扱いをみると、おもしろいように意図がみえて、笑えてくること請け合いです。

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