2011年10月15日土曜日

トンデモ「放射線副読本」が出来た!

遅ればせながら、放射線に関しての小中学校の副読本ができました。
文部科学省のホームページから入れます。

少々遅い気がしますが、これでも政府としては精一杯なんでしょうね。
でも一番この情報をいち早く欲しかったのは、福島県の人々なんです。7か月も放置とはちょっと長すぎました。国民の健康被害を少なくする義務を持つ政府に対しては、もっと批判されてもいいと思いますが、日本国民は本当に従順です。

それはさておき、この副読本で先生や子供たちに正確な知識が伝わるかどうか、検証してみました。
これは小学校児童用。

■放射線は遺伝子を破壊し、ガンの原因になる危険性が高い、という記述はほとんどなく、逆に一度に100ミリシーベルト以下の放射線は、それだけではガンにならないということまで書いている(P12)

これはとんでもないことです。「安全デマ」そのものです。
このほかに全般に「放射線は身の回りに広くみられ、暮らしに利用されている」など安心させる記述が半分以上を占めます。現在の様な緊急事態に、原発安心読本の様な記述は、健康被害を防ぐ趣旨から言って、むしろ百害あって一利なしではないでしょうか。

■内部被曝に対する危険性を具体的に説明していない

「放射性物質を電球に例えると放射線は光です」(P9)「放射性物質は減っていくもの」(P10)「石碑に放射性物質が含まれる」(P12)とまるで注意するべきものがなんであるか、ピントがぼけています。
何よりも「埃・水蒸気と共に空気中に飛散した放射性物質は、雨などにより再び地上に降ってくる。それは埃・ちりなどに含まれている」だから、マスクをしなくてはならないのです。それを説明せずただマスクをしなさいでは、地上に積った土埃の危険性は見えてこないと思います。

■原発ないし原子力発電所という記述が一切なく「放射性物質を利用している施設」とあいまいにしている

まだ政府は原発を推進しようとしているのでしょうか。このような隠蔽はあくまでも原発にこだわる官僚たちの思惑が見えて、気味が悪くなります。子供たちにも原発の危険性は広く伝えるべきです。

■退避・避難する時の注意点「正確な情報を基に行動する」は正しいのですが、誰の情報を正確と判断するかという表現が見られません。

まさか福島第一原発の事故で、政府や報道機関による情報隠蔽がわかった今でも、新聞・テレビを信じなさいと言えるのでしょうか。

答えは「大本営発表はあてにしない」「自分で調べなさい」「インターネットを活用しましょう」「外国の報道に注意しましょう」ですが、政府の作った副読本に書けるわけないですよね。それはわかりますので、先生や親が経験をもとに、子供たちに真実を伝えてあげるしかありませんよね。

結局やたら余分な事が多く、肝心なことが伝わりにくいですね。

「放射線は怖い。その放射線を出し続ける放射性物質を体内に取り込むことは、体の細胞の遺伝子が至近距離で攻撃されるので、最も怖ろしいことだ。放射性物質は埃と共に空気中に飛散したり、草木に付着する。ある程度はイメージできるものなので、よく注意しなさい」ということを、5年後10年後に若い大切な命を損傷しないために、大人たちが最小限伝えるべきことなんです。
そして本当のところは、空間放射線量が高い場所、放射性物質が散らばっている場所からは、絶対子供たち妊婦さんたちを避難させるべきです。

政府は「直ちに健康に被害が無い」から、チェルノブイリの周辺の強制避難区域と同じ汚染区域でも放置しているとしか思えません。
閣僚・官僚たちは被害が明らかになった頃には、どこかへ雲隠れしている算段なのでしょう。

もう政府・官僚・大手メディアを当てにせず、国民が直接声を大にして、こんな状況を変えて行くしかない気がします。

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