2011年8月29日月曜日

大増税 野田政権誕生


先程の民主党代表選で大増税路線だった野田氏が選ばれ、大増税路線が始まることがほぼ確実になった。
「福祉と税の一体改革」という妙なスローガンを掲げながら、消費増税を目論み、復興も国債でなく復興増税を目論んでいる。

財務官僚とべったりの野田前財務大臣は代表選立候補者の中では、最も強硬な増税論者だった。
そもそも民主党は総選挙で、消費増税を否定して大勝した。それはマニフェストにもきちんと謳っている。

なぜその民主党が、豹変してしまったのか。パフォーマンスたっぷりの財政合理化と言う名の「仕分け」で、思わぬ成果が出なかったから?それとも今度の大震災で、デリケートな財政改革など吹っ飛んでしまったから?
いやいや、実際政権交代以降、天下り是正もせず、大きな財政改革もしていないで、「やることはやった。埋蔵金はもうない。あとは増税だ」という空気を民主党内部で作ってしまっている。

この大転換は昨年6月鳩山政権から菅政権に代わった時から始まっている。
菅氏は政権に着くやいなや、いきなり消費増税を持出し、直後の参院選で大敗したにも関わらず、その路線を着々進めて、この1月にも年頭演説でも繰り返している。

そもそも名古屋市長河村たかし氏の言うように、政治家は欧米のように税金を安くすることが第一の使命だ。なぜならば官僚役人はあればあるだけ、お金を使ってしまう。これは有名な経済学者が喝破した理論である。この習性に歯止めをかけるのは、日々の監視と減税しかない。官僚をチェックするのは政治家すなわち議員しかない。その議員が役人と仲良く利権を分け合い、国民からの税を増やすことばかり考える日本の議員は、世界的に見て全くおかしいと。

これは受け売りだが、全て自分で検証しているので、全く正しい。

これとほぼ同じ意見を持つのは小沢一郎氏である。

この思想は官僚や強固に結びついた財界・大メディアには全く面白くない。
さらに小沢氏は記者クラブという官僚大本営報道を恣意的に流す組織を真っ向から否定しているので、さらに大メディアの攻撃にさらされている。

大メディアの「政治とカネ」をキーワードとしたネガティブな宣伝は、ちょうど検察官僚の動き、検察審査会という裁判官僚と結びついて、見事に連携し、国民にはいかにも小沢氏が汚いことをやって巨額の不正な金を得ている、という全く嘘っぱちな印象を強烈に与えてしまうことに成功している。

いまだに新聞テレビは正しい、ましてやNHKは信用できるなんて思うととんでもないことだ。

今日の民主党代表選挙の決選投票においても、NHKは「馬淵氏が決選投票になったら、海江田氏以外の候補に投票する」と言う「誤報」を出し、自ら謝罪している。実際は「政策が近い海江田氏に投票」である。民主党議員は決選投票前のこの報道に左右された可能性が非常に高い。従って結果も変わったかもしれない。「わざとではない」とNHKは言っているが、日ごろの偏った報道を見るとわかったものではない。これは大問題に発展する可能性がある。

これから、国民の意向とは逆の政治が始まる。しかもこの逆行性隠すため、2年前の民主党政権交代という官僚・大メディア・財界など既得権益勢力には思わぬ結果になった反省から、世論操作などますます巧妙に仕掛けてくる。例えば一般の国民には抵抗の少ない様に、「震災でやむを得ない」「大企業がうまくいかないと国民生活にも影響してくる」「大多数の国民はやむを得ないと考えている」「増税が遅れるとますます財政が破たんし、国際社会から見放される」「日本の消費税率は世界一安い(生活必需品には掛けていない欧諸国の事情は報道しない)」など報道で洗脳した上で、我慢づよい国民を操作しようとする。

これから大増税大企業優先路線に走ると見られている野田政権の行動を監視し、官僚をチェックするどころか、結託し嘘をつく大メディアをしっかりと監視しなければならない。

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