紆余曲折あったが、なんとか名古屋市議会リコールを果たし、住民投票では「リコール賛成票」は696,146票(73.35%)の圧倒的多数で承認された。当然のことながら、河村市長も662,251票とこれまた先回を上回る得票率69.81%で再選を果たし、唯一心配していた(失礼)大村氏もふたを開けてみれば、2位の自民党推薦の重徳氏を100万票近く上回る大差で当選した。河村氏が党首を務める地域政党「減税日本」の完全勝利である。
この流れは長い間の惰性でお互い同士の既得権益を享受してきたオール与党の既成政党が批判され、国民の幸せを実現しようとする志を持つ河村氏・大村氏が県民市民に評価されたということである。
河村市長・大村新知事は完全勝利報告を東京の小沢一郎氏に報告した。事情を知らない人にはまたまたサプライズであろう。河村氏は民主党を離れた人なのに、と。すべて「志」なのである。自らの欲得を抜きにして国民中心に考え、頑強な既得権益の塊である既成政党・政治屋・官僚・財界(+アメリカ)の壁を破り、新しい体制を作ろうという「志」である。
似た話が幕末にある。
百家争鳴、十人十色、、人は皆少しずつ考えが違う。違いを乗り越え、日本を一つにまとめ諸外国に対抗する力を持とう、という大同に付いて立ち上がった坂本龍馬・西郷隆盛・勝海舟・桂小五郎・高杉晋作など幕末の志士たちがそうだ。
歴史は人がつくるものだ。その過程は複雑ではあるが、いろいろ綿密に計画を練ってもその通りいかない。人の志という根本のハートがどんどんその方向に流れを持っていくのである。
「政治とカネ」で悪くいわれる小沢一郎氏について、以前は汚い政治家と思った。
テレビ新聞など大メディアを離れて、インターネットなどで冷静に自分の目と頭で判断するに、こんな優れた政治家はいないと結論した。その著書や過去の演説を知れば知るほど、現在の混迷した日本を救うのはこの人しかいないと思った。
一方国会議員時代からファンであった河村氏の「志」は遠の昔から、身にしみて感じているところである。
リコールが成立した後、自ら辞職を表明して臨んだ市長選のとき、民主党推薦の対抗馬の応援にもし小沢氏が来るようなことがあったらと、両氏の「激突」は避けたいと内心思ったりしたが、「幸い」菅総理の小沢叩きのおかげでそれは避けられた。
そんなところへ冒頭の河村・大村両氏の小沢氏への当選報告である。自分自身意外な進展に驚き、また喜んだ。そして感じた。「何かが変わる」と。そのキーワードは戦後高度成長期からあいも変わらないノー天気な日本の慣れ合い体制を、世の為人の為に動くという本来の志をもった政治家たちにより、国民の幸せを追求する体制に変えるというすごく当たり前の、しかし困難だった改革をすることである。
これからもこの流れを、希望を持って追い続けたいと思います。
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