2011年5月31日火曜日

長者町散策(大ナゴヤ大学長者町ゼミ)前篇

「大ナゴヤ大学」という誠に知的興味と遊び心を満足する集団があります。その中でもとりわけその傾向を強く持った「長者町ゼミ」がさらなる発見を求めて、長者町カルタをヒントに尋ねる「探検隊」のイベントに参加しました。本日はゼミ生以外に長者町「町の会所」のNさんが特別に同行して、ご案内していただけました。

■短歌会館の中庭
 ビルに挟まれた小さな中庭だが、15mはあるかと思われるうっそうと茂る高木があり、とても町の中心とは思えない雰囲気があります。短歌会館は青木じょう子という地元出身の方が1964年に市に寄贈したビルです。昨年廃止の話も出たが利用者の強い要望であと2年様子を見ることになりました。

■錦通命名の由来
 広小路通にはかつて柳薬師があり、桜天神由来で名付けられた桜通との間の道を次の和歌から錦通と呼ぶことになったとのことです。
「見わたせば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける」
■割烹まるぜん
 最近「煮うなぎ」で有名になった料理屋さん。M嬢の解説で店の前に群がっていたところ、当の経営者のご夫婦が店から出てみえて、一同びっくり。
 6月中旬に名古屋の芸妓さんとあの白鳳が店にやってきて、東北の食材を応援するイベントがあるとの話や、7月13日に有力新人JAZZマンが店でライブをするとのホットな情報を得られて、思わぬ収穫。

■常端寺
 駐車場のアスファルトに「割安駐車場」の表示にひとしきり盛り上がり、あらためて通の奥に建てられたビルと化したお寺をみて、会所の名残を実見。

その戻り、かるた「風の道」のモデルになった細長い敷地に面した隣のビルの壁面に、謎の4本のパイプが地面に突き刺さったように突き出て、そろって2mくらいの位置で途切れている。皆でその正体を考えたが、とうとうわからず仕舞い。まあ多少謎が残った方がいいと負け惜しみを言ってその場を立ち去る。


■「マルゼン」トライアングル
 本重町長者町交差点から北と西にそれぞれ丸善という商店があり、苗字も同じだが全くの他人という会社が紹介された。さきの割烹まるぜんを加えて、地元ではマルゼントライアングルと呼ぶそうな。

■遠山産業ビル跡地
 かるたでは「四つ角」。絵札にはかつてのビルが記されていて、Nさんの解説で地下を残して、曳き屋をした鉄骨造のそのビルは、耐震性を問われて惜しまれながらもすでに解体された、とのことでした。かるたの絵ではきちんとデザインされたいいビルでしたので、惜しまれたのがよくわかりました。

■佐織屋さんご主人Y氏
 かるたでは「主人(あるじ)」というテーマの一枚がある。そのモデルの棚橋さんという有名な方の毛糸屋さんは土日休みだったが、隣に佐織屋さんという衣料品店が開いていて、店の前の縁台をみて話していたら、ご主人のY氏が出てみえてひとしきりお話をお伺いした。この長者町のシャッターペイントは質がよく今でも色落ちしていないので、塗り替える話もあまり進展しないとか、お店のシャッターはまだ2年前と比較的新しいが、たった3日で仕上げてしまい、その余力で街灯のパイプにまで小さな芸術を残してくれた話、それを描いた学生は店の前の舗道でバーベキューをした話など、生き生きと語っていただけました。


■福泉寺
 ここも見事に会所の雰囲気がありました。通りからは参道風に敷石が続いていて奥にいざない、無住職ながら、中には立派な本尊もありました。ここで「かるた取り」をしたいという声も、本尊を目の当たりにして立ち消えとなりました。

■延命院
 やはり会所の名残と思われますが、通りには割と広く面しており、独特の「会所」の雰囲気は薄まっています。
(続く)

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