2011年11月18日金曜日

米中対立をあおりTPP推進世論形成にむかう大メディア

TPPについてはインターネットとそれを察知した大メディア(最近は「マスゴミ」と呼ぶことが多くなりました)、農業界を中心とした政治家たちの動きにより、国民的議論が起きています。

TPPのひどさが新聞テレビしか見ない人たち(一部の人は「B級国民」と呼びますが、ブログ主は好きではありません。「眠れる人たち」など適当な呼び方がほしいところです)にもだんだん浸透してきました。

TPPを推進したいNHKをはじめとする大メディアは、ますます反対が多くなる世論を誘導する為に、APEC以後、作戦を変更してきました。それが「アメリカを怒らすと怖いよ」作戦です。
TPPは単なる貿易だけではなく、日米同盟を深化させる目的をもつ。(=困窮しているアメリカを救わないと、強大な軍事力が怖い)と。

NHKは報道の姿勢をとりながら、間接的に脅しをかけてきます。
その論調---
1)アメリカは今後アジア・太平洋地域を重視するといってきた。
2)アジア地域では中国が軍事的影響力を強めてきている。
3)中国は国際秩序(=アメリカルール)を守らないし、尖閣諸島など圧力を強めてきている。
4)日本はアメリカの軍事力なしには国土を防衛できない。
5)アメリカは疲弊した経済を立て直すため、日本のTPP加盟を望んでいる。
6)TPPで日本の国益を損なっても、アメリカの利益であれば従ってもらわねばならない。(TPPに例外はありえない)
7)アメリカの機嫌を損ねては、国土を守れない。
8)だからTPPには反対するな。

これからこの手の刷りこみが、政府・マスゴミ(言ってしまった)・財界・御用学者(元官僚も多いので「センセイ」と奉ることはない)・マエハラなど一部の政治家(売国奴という古い言い方がぴったり)が連係して、だんだんひどくなるでしょう。

逆にいえば、TPP参加表明に反対する国民的ムーブメントが強いということを示します。

日本は先の大戦で、各地の大空襲ヒロシマ・ナガサキなど、国際条約を無視した無差別攻撃でアメリカなど連合軍に敗戦。戦後はアメリカの占領・民主憲法の制定・高度経済成長・ドルショック(ニクソンショック=ドルの金兌換の停止)・オイルショック・バブル崩壊・リーマンショックとアメリカの影響なしには考えられない歴史を歩んできました。

日本はいま不況・デフレ・大震災・原発放射能被害の拡大に悩んでいます。TPPは先のその悪影響が明らかになってきたにも関わらず、そんな疲弊した日本に「たとえ不利でも加盟せよ」という圧力、本当に、アングロサクソンには情けがないものです。それにもまして、マスゴミをはじめ財界・政治家・官僚など「国益=国民の利益」を考えない売国奴が多いのには、わかっていてもあらためて驚かされます。

日本に防衛力がないのだからしょうがないという人がいます。本当でしょうか。
違います。自衛隊を軍事力とすれば世界の5本の指に入るでしょう。(予算は世界第2位です)。ただ核兵器だけは持たないので、圧倒的に弱いと思われていますが、国際世論の中で日本に核兵器で脅しをかけてくる国があるとは思えません。(この辺はいろいろなご意見があるでしょう)

中国が自国を防衛するときにアメリカの第7艦隊だけでなく、世界最大の米軍事基地である日本を意識しないわけにはいきません。第7艦隊には核ミサイル装備されているといわれ、中国全土が射程距離にあります。

ドイツやフィリピン・韓国にはかつては日本と同じように大規模な兵力を持つ米軍基地がありましたが、いまや日本が世界最大なのです。いざとなれば、あっという間に中国所要都市が占領できる兵力を持っていますし、なにより今は米には詳細な偵察衛星や無人の爆撃機があり、ゲーム感覚で「敵国」を攻めるだけのハイテク兵器があります。

中国の立場としたら、それらのハイテク兵器を支える、レーダーや通信をかく乱する「サイバー攻撃」は自国を守る最大の対抗策であり、人命を直接殺傷しないので、当然の対応だと思われますが、NHKはこれを脅威だと最大限に報じます

地理的に近く、しかも今は米国を抜いて最大の貿易相手国であり、これからも成長が予想される中国を仮想敵国とする報道の論調は、日本の国益に本当に叶うのでしょうか。
米国は国際金融資本に牛耳られていて、凋落傾向にあるとはいえ、いままで日本の貿易相手国として、繁栄を支えてくれた友好国であるし、これからも日米安保の条約の中で有事の際の後ろ盾になってもらう、大事なガードマンであります。(もちろん思いやり予算をはじめ経費は負担させていただいています)
しかしオバマ大統領が豪州での演説で、なぜ中国を仮想敵国扱いし、アジア太平洋地域をイラク・アフガンに代わる最重要地域と名指しできているか、を読み解かなければなりません。

米はいままでも経済的窮地に陥った時は軍事に活路を見出しています。もっといえばドルを強くするため、国際金融資本が莫大な利益を求めるため、やらせの疑いがある9.11をきっかけにアフガニスタンに侵攻し、イラクのフセイン大統領を殺害し、アフリカにおいてドルからの脱却を目論んだリビアのカダフィ大佐を殺害する為、「反政府勢力」を送り込んだ疑いさえあります。

歴史をさかのぼると米国の侵略の足跡は陰謀の歴史です。
メキシコからテキサスを奪うやり方は、まず植民地に自国民を植民させ、その「保護」名目での宣戦布告で占領するという手口でした。
またスペインからキューバやフィリピンを奪取するきっかけとなったのは、現キューバのハバナ湾に停泊中の、米海軍メイン号爆発を契機に勃発した米西戦争です。この「事故」では、乗員260名が犠牲になりましたが、きわめてやらせの疑いの強い「事故」です。
さらにハワイ王国を乗っ取り自国に吸収したり、パナマ運河を建設し自国のために利用すべく、「反乱軍」を送り込み、コロンビアからパナマを独立させ、パナマ運河地域の米主権を獲得しました。
さらに戦後の南米傀儡政権の製造もつとに有名です。

これらの陰謀には「やらせ攻撃」や「やらせ民主勢力」「民主化応援の為の軍派遣」という手口があり、これらは最近まで使われていた常套手段であることに注目しなくてはなりません。

さらに米は戦争に消極的な自国民を納得させるため、財閥の所有するニューヨークジャーナルなどの新聞が重要な役割を果たしました。

世論形成の手段はいまでも有効で、いわゆる良識ある国民や正義を信じる市民に対する有力な方法として、日本でも用いられています。これがマスゴミで、大手のテレビ・新聞社がこれにあたります。

無難な話題のときは、「良識」を前面に出して信用を獲得しますが、国を左右する重要な問題にはとたんに偏向した論調になります。今はそれが「対米従属」であり「TPP推進」であり、「中国偏向報道」「米国は大事報道」であります。
国民からの受信料で経営しているNHKがこれに加担しているのは、初めは信じられませんでしたが、今では確信できます。

正しく判断する為には自らの目を養うことと、新聞テレビに頼らず自らの手で情報を集めることしか防ぐ方法はありません。いまは歴史的に未曾有の国難を抱かえる重要な時です。決して成り行きに任してはなりません。

2011年11月16日水曜日

日本の外交の稚拙さ~TPP事前協議で早くも露呈

日本の外交の稚拙さは、太平洋戦争勃発時の有名な事件でも知れ渡っているが、その影響は国運を左右するので、ことは重大です。

TPPについて、政府はなんとかハワイのAPECまでに「交渉参加」に間に合わせようと、シナリオを作ったが、民主党内のプロジェクト・チームでも国会でも猛反対を食らいました。
それでも、なんとかしようと野田総理は直前に苦肉の策で「TPP交渉参加についての各国との事前協議」とニュアンスをかえて、アメリカをはじめ参加各国に表明しました。いかにも日本人的らしい「言葉の綾」です。

ところが、その「言葉の綾」は外国人には通じにくいようです。しかも官僚が作文を書いて事前にシナリオを書いたりするので、首脳の言葉は重要ではありますが、言葉はアドリブもあるので、事前の官僚の作文を正式表明と受け取られない場合もあります。


今回APEC後にそれが露呈しました。

以下衆議院議員・気象予報士斎藤やすのりBLOGから引用します。
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TPP交渉での嘘

ハワイでの日米首脳会談に関する米側の発表資料で、野田総理が『すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる』と述べたとされています。
これを外務省は『そのような発言を野田総理が今回の日米首脳会談において行ったという事実はない』と言っています。

しかし、日本テレビで13日に放送された『バンキシャ』にはこんな映像が‥。

カーク通商代表との会談を前に経産官僚と打ち合わせしている時の映像のようです。
別の映像からこの文章の全文が判明。

※米国 ロン・カーク通商代表

TPPについて
○TPPについて、国民的な議論の末、日本を発つ直前に、野田政権として交渉参加を決断した。

○震災復興が最優先される中、なぜ今決断するのか、との議論もあったが、TPPへの参加は、日本自身の利益であると判断した。

○第1に、TPPを、アジア太平洋全域を高いルールでカバーする地域秩序に育てること、そのプロセスに自ら関与することが、日本の国益である。

○第2に、高いレベルの自由化という試練を乗り越えることが、日本自身の成長力を高めることにつながる。

○日本は、非関税措置を含め、全の品目・分野を交渉の対象とする用意がある。交渉の中でしっかり議論していきたい。

○交渉に正式に参加するには、各国の承認が必要だと承知している。特に貴国との協議を精力的に進めて、出来るだけ早く交渉参加したい。今後の具体的な進め方について伺いたい。

これが政府・経産省が書いた文だと大変な問題だ。確かに野田総理は『すべてをテーブルに載せる』とは言っていないだろう。しかし、この文章を元に経済産業大臣が米国の通商代表に『すべてをテーブルに』と言ったのではないですか。だから、米国側は『野田総理は確かに言っていないが、政府は言っていたから、文章は訂正もしないし、削除もしない』のではないですか。

そもそも交渉の参加を前提にした協議参加表明ではないはず。これでは2枚舌外交と言われても仕方ない。私が政府に訴えているのは『今すぐに米国のホワイトハウスのHPを削除しろ』。削除させないのは我が国が『すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる』ことを否定しないことになり、交渉参加国に誤った情報を出すことになる。

TPPの議論にコミットしたばかりなのに、早速、交渉の場にいる人々が情報を隠し、嘘を言っているとすれば、こんなものは進めるべきではない。
以上引用終わり*********************************************************************************

この斉藤やすのり議員のブログの通り、間違って伝わっているのに訂正しないということは、政府の正式の意思として総理より官僚の作文が上位にあるということになってしまいます。これはゆゆしきことです。

総理と官僚がわかってやった可能性もありますが、どうやら野田総理は本気で「言ってない」と弁明しています。

野田総理の無知ぶりは、国会中継で佐藤ゆかり議員のTPPの中のISD条項に関する質問に「よく知らない」と答えたことでも露呈しており、国の命運を左右する総理としては完全に不適格と思われます。

まだまだ普通の日本国民の中にはTPPが単なる貿易協定と思っている人が多いようです。
実体は、国内法より協定を優先する治外法権で、米多国籍企業が日本国を訴えることもでき、さらにその判定を米が行うという、ひどい茶番の仕組みがTPPにはあります。

現にカナダはNAFTAで、汚染物質であるガソリン添加剤規制を撤廃され、日本もTPPでBSE牛検査規制撤廃や遺伝子組換作物表示義務撤廃など、国民の健康のみならず、地方経済・環境・文化・医療・サービス・雇用より企業の利益活動を優先するひどい協定です。

早ければ一年後には国会へ上程する可能性も高いのですが、それ以前にTPP交渉参加させないことを重点に、注目していきたいと思います。

(インターネットではあふれるような情報がありますので、ぜひとも新聞テレビだけではなく、インターネットでもお調べください。私も10/26の本ブログで語っていますので、よろしく)

2011年11月7日月曜日

キセノン検知!「臨界」?「自発核分裂」?

11月2日から3日にかけて、東電が福島第1原発2号機で「キセノン検出と臨界の可能性」を発表し、臨界(=核分裂が連鎖的に起きる状態)をとめるホウ素を注入しました。
そのあくる日に原子力安全保安院が「自発核分裂(=自然に起きる核分裂)ではないか」と臨界を疑問視する発表をし、それを受けて東電が「やっぱり自発核分裂でした」という発表をして一旦締めくくりました。

この経緯がいかにも漫才のやり取りを聞いているようで、不謹慎ながらそういう光景を想像して思わず笑えましたが、話の次元が科学的すぎて、一般の人は検証するすべを持ちませんので、おそらく「ああそうか、でも胡散臭い」と思われた方は多いと思います。

ここではちょっと噛み砕いて説明します。

核分裂:例えばウラン235は中性子にぶつかって、ヨウ素135とイットリウム91に分裂し、中性子を数個放出します。あるいはクリプトン92とバリウム141に分裂して中性子を3個放出など、他にいくつかのパターンがあります。数字は原子核の陽子+中性子の数を表しますが、もともとウラン235は自然に分裂する速度は極めて遅く、半減期(自然に分裂してその数が半分になる期間)は7億年ですが、中性子を吸収すると分裂を始めます。

ヨウ素135の半減期は6時間半と短く、さらにその生成物であるキセノン135は同9時間と短いのにもかかわらず、最初の東電の報道のときキセノン135を1立法メートル当り10ベクレルも検出しました。

3.11により、短期間で2号機も含め原子炉内部では冷却不能に陥り、核燃料の大部分が溶けて、本来の燃料棒の形=ウラン235の周りをジルコニウムのケースに収めている状態をとどめなくなって、混然一体となってどろどろの状態(メルトダウン)になっていると見られています。ウラン235はそのままではあまり自発的に分裂しない物質ですが、中性子を当てるだけでとたんに手のつけられない暴れん坊になってしまいます。
つまり、分裂後にさらに複数の中性子を出すので、倍々で分裂が連鎖的に起こり、制御できない状態が核爆発です。

本来の原子炉で制御をするのは燃料棒の間に差し込んだ制御棒といわれるもので、これが連鎖反応の程度を制御しています。1の反応を1以下にすると自然に原子力の火が消えてしまい、1以上にすると先の連鎖反応が起きてとんでもないことになるので、うまくその間で調整し、運転を保っているのです。

それが制御できないと真っ先に心配するのは核爆発で、3月12日や14日15日に起きた1~4号機の爆発はそれが心配されたのですが、そのとき実際に起きたのは、高温の燃料棒により水から発生した大量の水素による爆発でした。(規模が格段に大きかった3号機は核爆発という説もあります。)

しかし混然一体となった燃料の塊というか液体みたいなもの中には、プルトニウムやストロンチウムなどいろいろな副生成物もまざっていて、そのなかに中性子を出す核種もあります。その中性子が引き金になって起きて連鎖反応が始まる事態が非常に重大であり、それを報道ではほとんど触れませんが、その可能性を一番心配しなくてはなりません。

その主たる痕跡がまさしくキセノンであります。
ウラン235に中性子があたり、分裂をしてヨウ素135、さらにキセノン135が発生するという核分裂がもっとも典型的であるので、東電はいち早く臨界=核分裂が連鎖的に起きる状態(最悪が核爆発)ではないかと心配して、珍しく隠蔽せずに発表しました。

ところが直後に原子力保安院がそれを否定しました。本来はそれを否定せず、「こういう可能性もある」と表現した方がもっともらしいのですが、神様のように否定しました。そんなに素早くわかるものなんですかね、ぐちゃぐちゃの核燃料ミックスなのに。しかもさまざまな核種があるのに、「キュリウムの自発核分裂が原因だ」と、ほぼ断定しました。キュリウムは自然には存在しない超ウラン元素で、元のウラン燃料が中性子を吸収したりベータ崩壊しながら生成しますが、割合としてはごく微量です。それより圧倒的に多い燃料主体ウラン235に、自発的に発生した中性子がぶつかり、先の反応でキセノンが発生したと考える方が自然です。

まあ、東電がその後、「実はキュリウムでした」と訂正した後、天の邪鬼のように保安院が「臨界の可能性も否定できない」と真逆のことを言って、まるで漫才のようでしたが、事が重大だけに笑ってはいられません。今後の分析を待つとのことになりました。

正直に言わない人たちなので、自分で調べないと不安です。とくに原子炉内はどうなっているか分からない状態なので、余計そうです。早く収束してほしいのですが、まだまだ先は長そうです。

2011年10月26日水曜日

TPP反対の理由

TPPは農業のみならず、金融、医療、雇用、サービスなど、ありとあらゆる分野にわたって、日本国民や産業に害を及ぼすので反対である。
例えば、BSE規制・自動車安全基準・農薬基準・遺伝子組換え作物表示義務が撤廃される可能性が高く、日本国民の安全に多大な影響を及ぼす。また国内投資に限られている日本のゆうちょなどの金融資産を海外投資に転用、マネーゲームに利用される可能性が高い。
さらに農業関税撤廃で国内農業は壊滅的になり、安全保障上重要な戦略物資である食糧を海外に頼ることになり、先進諸外国の例を見てもありえない事だ。
ギリシャなどユーロ圏や韓国、アメリカ自身も国際金融資本などによるマネーゲームによる為替乱高下・物価高・雇用不安・格差拡大・銀行等破綻に苦しんでおり、いわばギャンブルにより、実体経済を疲弊させている。
マネーゲームに対する対策を練っていかねばならないのに、これを助長するようなTPPが結ばれたら、東日本大震災復興、長期にわたるデフレ等重要な課題を抱えている日本は二度と立ち直れない。「カネ」と「商売」が最大の価値基準となるTPPで国境も無くなるが、日本文化やコミュニティもなくなる。
輸出産業に悪影響、日本だけ取り残されるといっても、最も輸出産業に影響を及ぼすのは為替であり、きょうも最高値を更新するほど、勢いは止まらない。関税の2%3%の問題ではない。また日本・アメリカで貿易高の90%を超える位の協定なので、実質は日米協定であり、取り残されるというものではない。
またTPPにより、中国は日本より他国を重視するようになるので、却って貿易に支障が出てくる。むしろASEAN+日中韓3カ国の方が将来性が高いと言える。
TPPは一旦交渉に参加すれば、撤退することは外交習慣上あり得ない。従って、いまここで不参加を決断すべきである。

以上官邸のHPの 意見箱に投書しました。

2011年10月18日火曜日

日本のゆかいな「お仲間」たち

政治・官僚・財界・メディア・司法が結束すれば、世の中を自分たちの思うままに、効率よくカネ儲けでもなんでもできる。邪魔なのは国民と選挙制度。これは不確定でどうしようもないが、新聞テレビなど大メディアに弱いので、うまく情報操作できれば完璧。いまのところうまくいっている。

選挙によって政権が変わるのが不確定要素だったが、民主党をもどうにかコントロールできるようになった。キーポイントは財務省。ここは官僚の中の官僚、全省庁の生殺与奪のカネを握っているので、絶大な権力がある。菅氏に続いて野田氏もうまく官僚主導体制に取り込めた。代表選は議員取込でOK。

司法は三権分立の建前があるが、裁判官も人の子、出世欲は人一倍。これを握っているのは最高裁であり、司法官僚である。正義の味方ぶって原発・公害・薬害など行政裁判で国民の側に立とうものなら、一生出世はおぼつかぬ。それでも以前には骨太の裁判官がいたものだが、最近はからっきし官僚化。

それでもジャーナリストが国民側に立って、正義の為に悪代官を裁くのでは、という期待は持たぬ方がいい。そんなリテラシーのあるジャーナリストは少なくても大メディアにはいないと思った方がいい。三権分立も憲法もよくわからない記者、疑問を持たない記者、横並びばかり気にする記者が多い。

記者も人の子。やっぱり社からよく思われて出世したい。デスクも役員には逆らえない。大メディアも官僚に飼いならされてしまった。記者クラブのせい?情報欲しさのせい?機密費のせい?行政に関する報道姿勢を見ると皆横並び。批判精神がない。ただ誰から指示されたのか特定政治家の陥れはする。

正義の味方といえばかつては検察、なかでも特捜部は花形だった。いまや違法取調べ、やくざまがいの脅し、ねつ造のイメージが定着。批判の嵐の中で特定政治家を陥れるのは断念、秘書の裁判のみ継続するも、有罪立証は困難とみられたが、ここでとんでもない裁判官が登場。東京地裁の登石裁判官だ。

裁判では自白偏重も冤罪の元なので証拠第一主義が当然とされてきたのに、その証拠も自白もないのに「推認される、証人の証言が正しいと思う、このストーリーが自然である」というだけで有罪判決。しかも裁くべき政治資金規正法の期ズレという些細な罪状を贈賄罪にすり替えてしまった。

この東京高裁の登石裁判官の行為ほど、日本の司法に対する信頼を揺るがしたものはない。日本全国誰でも罪に陥れられる可能性がある。全部の日付時間に対して自分のアリバイを記録しないと、たった2人の証言で有罪とされるかも知れない。これは脅威だ。今回は小沢氏という政治家が狙われた。

小沢氏は官僚主導を政治主導に換えて、天下りなど行政の無駄遣いをなくすなど、政治家が民意に沿って官僚をコントロールしようとして、狙われたのである。大メディアは国民に小沢氏に対する負のイメージを焼き付けるのに躍起となり、検察は罪に陥れるのにしゃかりき、ついに司法まで加担。

原発事故で東電が独占企業にも関わらずメディアに年800億円を遣い、官僚や御用学者、前政権党ともズブズブの関係であることが次第に明らかになった。その強力な財界・官僚・大メディア仲間の威力がTPP推進に向かおうとしている。TPP=市場原理主義で国民生活はぼろぼろになる。

ゆかいな「お仲間」たちの実態を観察するには、TPPにおける官僚(にあやつられた政府=中枢は一応政治家)・大企業・大メディアの連係プレーがお勧めです。

特に新聞・テレビたち大メディアの扱いをみると、おもしろいように意図がみえて、笑えてくること請け合いです。

2011年10月15日土曜日

トンデモ「放射線副読本」が出来た!

遅ればせながら、放射線に関しての小中学校の副読本ができました。
文部科学省のホームページから入れます。

少々遅い気がしますが、これでも政府としては精一杯なんでしょうね。
でも一番この情報をいち早く欲しかったのは、福島県の人々なんです。7か月も放置とはちょっと長すぎました。国民の健康被害を少なくする義務を持つ政府に対しては、もっと批判されてもいいと思いますが、日本国民は本当に従順です。

それはさておき、この副読本で先生や子供たちに正確な知識が伝わるかどうか、検証してみました。
これは小学校児童用。

■放射線は遺伝子を破壊し、ガンの原因になる危険性が高い、という記述はほとんどなく、逆に一度に100ミリシーベルト以下の放射線は、それだけではガンにならないということまで書いている(P12)

これはとんでもないことです。「安全デマ」そのものです。
このほかに全般に「放射線は身の回りに広くみられ、暮らしに利用されている」など安心させる記述が半分以上を占めます。現在の様な緊急事態に、原発安心読本の様な記述は、健康被害を防ぐ趣旨から言って、むしろ百害あって一利なしではないでしょうか。

■内部被曝に対する危険性を具体的に説明していない

「放射性物質を電球に例えると放射線は光です」(P9)「放射性物質は減っていくもの」(P10)「石碑に放射性物質が含まれる」(P12)とまるで注意するべきものがなんであるか、ピントがぼけています。
何よりも「埃・水蒸気と共に空気中に飛散した放射性物質は、雨などにより再び地上に降ってくる。それは埃・ちりなどに含まれている」だから、マスクをしなくてはならないのです。それを説明せずただマスクをしなさいでは、地上に積った土埃の危険性は見えてこないと思います。

■原発ないし原子力発電所という記述が一切なく「放射性物質を利用している施設」とあいまいにしている

まだ政府は原発を推進しようとしているのでしょうか。このような隠蔽はあくまでも原発にこだわる官僚たちの思惑が見えて、気味が悪くなります。子供たちにも原発の危険性は広く伝えるべきです。

■退避・避難する時の注意点「正確な情報を基に行動する」は正しいのですが、誰の情報を正確と判断するかという表現が見られません。

まさか福島第一原発の事故で、政府や報道機関による情報隠蔽がわかった今でも、新聞・テレビを信じなさいと言えるのでしょうか。

答えは「大本営発表はあてにしない」「自分で調べなさい」「インターネットを活用しましょう」「外国の報道に注意しましょう」ですが、政府の作った副読本に書けるわけないですよね。それはわかりますので、先生や親が経験をもとに、子供たちに真実を伝えてあげるしかありませんよね。

結局やたら余分な事が多く、肝心なことが伝わりにくいですね。

「放射線は怖い。その放射線を出し続ける放射性物質を体内に取り込むことは、体の細胞の遺伝子が至近距離で攻撃されるので、最も怖ろしいことだ。放射性物質は埃と共に空気中に飛散したり、草木に付着する。ある程度はイメージできるものなので、よく注意しなさい」ということを、5年後10年後に若い大切な命を損傷しないために、大人たちが最小限伝えるべきことなんです。
そして本当のところは、空間放射線量が高い場所、放射性物質が散らばっている場所からは、絶対子供たち妊婦さんたちを避難させるべきです。

政府は「直ちに健康に被害が無い」から、チェルノブイリの周辺の強制避難区域と同じ汚染区域でも放置しているとしか思えません。
閣僚・官僚たちは被害が明らかになった頃には、どこかへ雲隠れしている算段なのでしょう。

もう政府・官僚・大手メディアを当てにせず、国民が直接声を大にして、こんな状況を変えて行くしかない気がします。

2011年10月1日土曜日

今日ハ長者町映画館

昨日は大ナゴヤ大学長者町ゼミが主催する「今日ハ長者町映画館」というイベントに参加しました。2007年から始まった名古屋を舞台にしたショートストーリーのコンテストで受賞した作品を上映するもの。

今日は第1回受賞作品3本の上映です。

①「カヲリの椅子」

円頓寺を舞台に痴呆老人を収容するグループホームをテーマにした作品。たち振る舞いでは普通の社会ではなじめない痴呆老人であるカヲリが、もと住んでいた円頓寺で昔の幸せを取り戻すかの様なはしゃぎぷりに、周りを取り巻く人たちは意外そうに戸惑います。最後のシーンで公園でカヲリが座っていた椅子に、「私のいるべきところ」を暗示させています。(横山善太監督)

出だしがグループホームだったので、暗い作品を予想されましたが、かえって明るいカヲリに救われた思いでした。人は生まれ育った町への愛着は、一生残るのでしょう。

②「街灯りの向こうに」

結婚を目前にした娘が名古屋に帰ってきて、母の計らいで久しく疎遠だった父と、思いがけず二人で過ごす時間を持った。

何から何まで結婚相手と正反対の仕事人間の父に、テレビ塔に連れられて日暮れの景色を見る。それは昔幼いころ、同じように父に連れられ眺めた景色だった。子供の目にはもう暗くて隠れた山を、父は「見えないけどそこにあるんだよ」と言ったことを思い出した。

彼女はあらためていまも続く父の思いを感じて、そっと父の手を握った。そこには彼女が大好きな彼の手と同じぬくもりがあった。(山本亜希監督)

同じような年頃の娘を抱える身として、ちょっとリアルでくすぐったい作品でした。

③「熊の神」

近未来の世界は、核戦争が終結して北半球が氷と雪の世界への変わり果て、日本は軍隊が統治する軍事国家になっていた。食料も電気も不足する中、病気の母を抱える少女が、恋人である一人の将校から、いよいよ名古屋も見捨てられ、軍が南へ移動することを知らされ、母親か彼女か一人しか連れて行かれないと宣告され悩む。

父を亡くした彼女が悩んだままお墓参りに行った時、大きなヒグマの姿をした熊の神に出会う。熊の神は死んだ幼児を抱えていて、彼女は亡骸を埋葬する。そのとき熊の神に「墓守」を言いつけられた夢を見て、自分の取るべき道を悟った。母は南へ移動する日の直前に息を引き取ったが、彼女は恋人にこの地に残ることを宣言して、別れることを決意した。(山本亜希監督)

いまの時代を思わせる暗さがあり、以前だったらただの空想物語と受け流したストーリーだが、深刻さを身を持って感じてしまった。

ショートスト―リー名古屋は今年で第4回を数えるに至っており、その映画を見るのは初めてだったが、どれも思いがけず、見応えのある映画になっていて驚いた。特に2本目の作品の父親役を奥田瑛二が好演していて、さらに左右分割した作像テクニックもあわせて、舌を巻く出来だった。

今日10月1日は第2回と第3回が上映される予定です。(詳しくはこちら